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読書 障がい者

「職人技に学ぶ知的障害のある子が確実に伸びる指導」を読んでみました。

更新日:

職人と言えば、モノ作りの職人。
近年、障害者を職人に育てると言うような動きも、
あるので、本のタイトルから、その類のモノを
イメージしていましたが、この本で言われている、
職人は、知的障害者の指導における教育者としての職人。

本の中では、知的障害者の
子供の指導と言った所に、
重きを置かれているようですが、
色んな所に応用が出来ると思います。

教育者は、必ずしも学校の先生だけでなく、
モノ作りの職人の師匠だったり、
家族関係の親だったり、会社の上司だったり、
知的障害者と関わる誰もが職人になれる要素がある。

職人技とは、常に目に見える成果に繋げている。
職人技とは、何年も改善しなかった問題を改善できる。
職人技とは、高度な指導技術を持っている教師。

私は、養護学校のことは、
よく分かりませんが、
障害者のA型事業所、
B型事業所、移行支援所などのことは、
それなりに知っているつもりです。

障害者の職員さんでも、
アルバイト職員さんであれば、
障害に関する知識が皆無に近い人もいたりします。

なので、事業所に通っている障害者の方が、
色んな障害に関する知識や対応の仕方を
知っていたりもします。

有資格者の職員さんであっても、
すべての障害の知識を把握しているわけではなく、
同じ障害であっても、一人一人違う。

この障害だから、こうだと決め付けてしまうと、
それが、後々、トラブルに生じる事もある。
なので、とても難しい部分もある。

私の個人的な意見ですが、
すべてを把握するのは、
やっぱり難しいので、
知的障害なら知的障害の
専門家のようになった方が、
その障害を持つ方から重宝される
存在になると思います。

障害者の事業所も職員の
人手不足などの理由もありますが、
チームワークなので、発達障害には、
発達障害専門の人がいればいいし、
統合失調症には、統合失調症の
専門知識を持つ人がいればいいとも思う。

仮に自分一人で、すべての障害の
知識を持ったとしても、知識ばかりで、
動けない人になるような事もある。

やっぱり、決め付ける事は、危険。

ある程度、全体的なことを
把握したり、学ぶことも大切だと、
思いますが何か専門分野のことが、
あるといいように思います。

この本は、知的障害の
支援について深く書かれてあります。

障害者も支援者も適材適所。

本の中で、個別指導や個別計画について、
書かれてありましたが、同じ障害、
同じ等級であっても、能力や性格や、
育って来た環境など。その背景が、
違うことは、結構あります。

それによって指導内容も変わる。

指導者は、出来る、出来ないだけでなく、
出来ない要因も見るようにする。

3つの不足に気をつける。
・経験不足 ・情報不足 ・コミュニケーション不足

「知識が指導を阻害する」と言うことも、
書かれてありましたが、私も実際に見て来ましたが、
この失敗をやらかしてしまう指導者も多くいます。

なるべくは、やらかさない方がいいですが、
やらかしてから、指導者も障害者も共に、
改善し成長して行けることもある。

指導を修正して活ける力も大事。

知的障害の限界値のようなモノは、
あるかもしれませんが、
その限界値を決め付けないことも大事。

かと言って、もっと出来るだろうと、
無理なことをさせてないか?
と言った事に気をつけることも必要。

時間をかければ、出来るようになる事もある。
指導方法を変えれば、出来るようになる事もある。

指導者が何処まで本人の状態を把握できるか?

これを間違える指導者は、多い。
それだけ難しい問題とも言える。

子供の実態を的確に読み取れるのが職人技。

これに関しては、相手が子供でなくても、
そうだと思いますし、一般の学校でも、
生徒の状態は、一人一人違う。相手が知的障害で、
同じ等級であっても、それは、同じだと思います。

この本では、養護学校について、
書かれてありますが、
知的障害者が必ずしも、
養護学校に通っているわけでもないです。

軽度の知的障害者であれば、
本人や周りが知っているか、
知らないかは別として、
一般の学校に通っていることもあります。

昔の時代は、特にそうでした。
まぁ、昔だと本人も周囲も親も、
気づいていなかったケースも、
多かったですが。。

知的障害者の手帳を貰うには、
20歳前の経歴などのデータが、
必要になりますが20歳を過ぎてから、
知的障害者の手帳を取得した人もいる。

養護学校と一般学校では、
養護学校の方が精神的な負担などは、
軽いと思いますが、一般世界のあれこれを
知らないままになってしまう所もある。

軽度の知的障害者にとって、
どちらが良いのかは、
一概には、言えない所もある。

一般世界で生きる方が、
大変な事は、多くなるとは思いますが、
本人の状態次第では、それなりに、
体験しておくと後々、
役立つ事も増えるような気がします。

中には、そのまま一般世界で、
健常者としてやって行ける人もいるでしょう。

でも、身も心も、
ボロボロになる事もあるので、
何かあった時に相談出来る人は、
身近にいた方がいいですね。

-読書, 障がい者

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