合気道の開祖で達人・植芝盛平(うえしばもりへい)さん。

私は、合気道の達人と言えば、
塩田剛三さんだと思っていましたが、
合気道の開祖と言われる、
植芝盛平(うえしばもりへい)と言う方の方が、
塩田剛三さんより、遥かに凄いと言う話を
合気道をやっている方から聞きました。

植芝盛平さんと塩田剛三さんは、
10歳ほど歳が離れていました。
植芝さんが70歳の頃、
塩田さんは60歳。
植芝さんは、塩田さんの師匠でもあったので、
塩田さんも植芝さんの指導を受けていたそうです。

植芝盛平さんが、どれほど、凄い人だったかは、
まず、塩田剛三さんの話からした方が、
分かりやすいと思います。

塩田剛三

塩田剛三さんは、
身長154cm、体重46kgと非常に小柄な体型で、
あんな小さな人が、あんなに強いとは、
信じられないと当時、ケネディ大統領の、
ボディーガードをやっていた身長190で、
体重は、100キロを超えると言う屈強な男が、
塩田剛三さんの力を試してみたら、
あっけなく屈強なボディーガードが、
塩田さんの力でねじ伏せられてしまったと言う話は有名です。

私も、塩田さんの演武の動画などを見た事があります。
あれは、ヤラセだと思われても仕方がないと思いますが、
色んな逸話が、あれは、ヤラセではなく真実であった事を物語っています。

そして、あの強さの秘訣は、何だ?と言う事になった時に、
自然と一体の為せる技と言う結論で、まとめられたりもしています。

塩田剛三さんの名言。
命令してはいけない。威張ってもいけない。
しかし、妥協しても、いけない。
調和すればいい。

殺気だって立ち向かう人は、
宇宙と調和している人には、
勝てないと思います。

そして、こんな逸話もあります。
塩田さんの弟子が、塩田さんに、
合気道で一番、強い技は、何ですか?と質問した。
そしたら、塩田さんは、こう答えた。
「それは、自分を殺しに来た相手と友達になる事だ」と。

だから、やっぱり、強さの秘訣と言うのは、
技もそうですが、心技体と言われるように、
心の器の広さ、強さが、塩田さんをあのような強さにまで
導いたのではないか?と私は、思います。

事実かどうかは、私は、知りませんが、
あの極真空手の大山倍達さんも、
塩田剛三さんには、一目置いていたそうです。

植芝盛平

それでは、本題の植芝盛平さんについてです。
植芝盛平さんは、合気道の開祖の人であります。

塩田さんが、身長154cmで小柄であったと言われていますが、
植芝さんも、身長156㎝と背丈は、低かったそうです。

植芝さんの逸話は、6人、同時に、
25メートルと言う至近距離から、
ピストルの弾を撃ってもらい、
一瞬にして、瞬間移動のような事をして、
ピストルを撃とうした人の後ろに立ち、
ピストルを取り上げたと言う話があります。
その光景を塩田剛三さんも、目の前で見ていたそうです。
塩田さんが、植芝先生に、どうやったのか?と聞いたら、
ピストルの弾も人の動きも、見えると言う事であったそうです。
ピストルの弾は、スローモーションのように見えたらしい。

しかし、人を撃とうと言う気持ちが、まったくなく、
ただ、ただ、当てようする人の弾なら当たるとも言っていたそうです。
だから、植芝先生は、人の心を読む達人でもあったと思います。

それだけに、自分の弟子達には、
「合気道をやる者は、遠くアメリカの心までわからねばならぬ」
と言われたそうです。

晩年、病弱になってからも、
弟子達を軽く投げ飛ばすぐらいの事は、出来たらしい。

植芝先生と言えば、ピストルの弾が当たらなかった事ばかりが、
有名になっていますが、雨にも当たらなかったらしい。
大雨で、演武の舞台が外にある時、先生が、演武を始めたら、
その舞台だけが晴れて、雨に当たらなかったそうです。

雨に濡れない話は、旅行作家の小林正観さんもそうでしたので、
私は、特に驚きませんが、それも、
普通で考えたら、あり得ない事でしょう。
だけど、普段から、宇宙と調和した生き方をしている人には、
そのような現象が日常的に起きるようです。

どの武術でもそうだと思うのですが、
相手は、人であります。だから、人の心がよく分からないと、
本当の意味での、強さは、得られないとも思います。

心技体。心が重要。今の武道は、それを忘れている人が多い気もする。
心技体の達人が、植芝盛平さんや塩田剛三さんであったのでしょう。
だから、今でも、お二人の逸話は、色んな所で語り継がれています。

お二人共、合気道の魅力について、
相手を被害者にも、
加害者にもしない事だと言っています。

それは、心技体の「心」の技。

一番、重要な技だから、
心技体の最初に「心」が、
あるのかもしれません。

しかし、それが出来るのは、お二人のような達人にならないと、
中々、難しい事でもあると思います。

投稿者:

sayuriyoukonaoko

アメブロ https://ameblo.jp/supirizumu/

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