人間観察

職人と読書

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鳶職や大工や塗装屋など、
結構、色んな職人と
関わる機会は、ありましたが、
驚くほどに、読書をしない人が多い。

今、若者の読書離れと言うような事も、
一部では、言われていますが、
サラリーマンであれば、まったく読書を
しない人の方が少ないようにも思います。

勿論、読書をしない人が悪いとか、
そんな事を言うつもりはなく、むしろ、
本も読まないのに、それなりに、
稼いでいる人達も多い業界である、
職人の世界って、すごいなって思っています。

だけど、未経験から入って、
一通りの仕事を覚えるまでに、
3年~5年かかると言われ、
昔は、それは、もう、恐ろしく、
厳しかった、世界であったと聞きます。

最近は、職人不足と言われ、
辞める人も多く、後継者が中々、
育たず、甘くせざるを得ない状況なども
あるそうですが、それも時代の変化だと
割り切っている親方クラスの人も増えているそうです。

勿論、昔ながらの厳しい人や会社も、
まだまだ残っているとは、思います。

そしてまた、昔のような荒れくれ者と言うか、
大酒飲みの暴れん坊と言ったような人が減って、
優しい職人が増えているのも理由の一つでしょう。

中卒から入って、20歳そこそこで、
月収40、50万稼げるようになる人達も多いのが、
職人の世界の魅力であると思います。

学歴が関係ない職人の世界ですが、
最近は、大卒の職人も増えている。
これも、時の流れだと思います。

だけど、昔と比べて、
仕事の単価が下がり、
全体的な仕事量も減り、
それでも、職人の数は、足りずなどの事情で、
昔とは、違う意味での厳しさがあるようです。

そして、特に、大工さんになると、
今は、2×4工法などがありますが、
木造軸組工法と言うものが昔は、主流で、
技術だけでなく、思考的な部分の教えも結構あったそうです。

だから、技術は、何処でも覚えられるけど、
思考の部分は、やっぱり、親が大工であったとか、
どこかに雇われで行ったとしても、よっぽど、
親方に惚れ込んでいなければ、思考の部分での真髄と言うか、
受け継ぎが出来ないと言うような話を聞いたことがあります。

だから、親の背中を見て、親の生き様を学ぶ。
師弟関係と親子関係の両方が必要であったのかもしれない。

確かに、大工だと職人の中でも、一番覚える事が多く、
大変だと昔は、言われていました。だから、
親が大工で跡を継ぐと言うパターンが多かったと思う。

今は、木造軸組工法でも、プレカット工法と呼ばれる方法もあり、
昔と比べたら、大工さんの仕事も楽には、なっているようです。

だけど、昔からの本当の技術を持った職人大工が、
減っていると言う声も、色んな所で聞きます。

そして、色んな所で話を聞くと、大工の仕事は、
多いと言う話も聞けば、少ないと言う話も聞きます。
だから、ケースバイケースなのでしょう。

また、昔の職人は、頑固一徹のような人も多く、
息子が俺も大工になりたいと言っても、
お前なんかには、無理だと、
やらせもしなかったと、
言うような話も聞いたことがあります。

だから、厳しくとも、
二代目、三代目と、
跡を継がせてくれた親にも、
感謝であると思います。

鳶職にしても、昔は、メチャクチャ厳しかった世界だと、
色んな人から聞きましたし、鳶職には、他の人から、
舐められるなと言う教えがある事も、有名です。
そして、転落事故の危険性が一番高い、職人も、
恐らく鳶職でしょう。なのに、最近は、鳶職の日当も、
驚くほど、安い金額になっている事も多いようです。

話が少しズレましたが、職人の世界だと、
親方クラスでも、職長クラスでも、経営者クラスの人でも、
読書をしない人が、多い。ほとんどの人が、
読書をしないと言っても、過言では、ないと思います。

だけど、結構、上手く行っていたり、
結構、稼いでいる人も、それなりにいるのが職人の世界です。

勿論、技術があるから、読書不要なのかもしれませんし、
職人同士で、色んな人間観察もしているでしょう。
喋ってみても、人間的に大人だと思える人も多い。

だから、ビジネスに、必ずしも読書は、必要ではないと思う。
だけど、職人と言うのは、休みが少なかったり、
現場への移動など、一日の拘束時間は、長かったりするので、
中々、読書をする時間もなかったり、学歴が低い人であれば、
そのような習慣がなかったとか、色々、事情はあるでしょう。
そして、職人同士であれば、周りに読書する人なんて、
稀にしか、存在していないような気もします。
昔から、今も変わらない職人の遊びは、
飲む打つ買うの三拍子であると思います。

また、単価が低くなったとか、
仕事が減ったとか言われてはいても、
職人不足とも言われているので、
やり方次第では、稼げる業界でもあると思うし、
雇われの身であっても、
それなりの収入を得ている人達も多い。

所帯持ちの人より、独り者の方が、
出張とか、仕事量の多い県外に移住とか、
決断しやすいので、今は、独り者の
職人の方が気楽かもしれません。

ビジネスに読書が絶対に必要みたいな事を
一部では、言われていますが、
読書をせずとも成り立っている業種が職人の世界。
親方クラスでも読まない人が多い。

勿論、職人の世界には、
読書をしない人がいないわけではない。
いる事は、いる。だけど、他業種と比べて、
明らかに、少ないように思います。

だから、話の話題と言えば、
女の話や、博打の話になる事が多い。
だけど、人間味溢れた人が多いのも職人の世界。

職人の世界にいた人が描く漫画とか、
職人の世界にいた人が書く本とか、面白いかもしれません。

だから、結論的に言って、技術さえあれば、
読書は、不要であるのかもしれません。

しかし、その技術に、うぬぼれるとダメかもしれない。

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