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ディズニー、NASAが認めた 遊ぶ鉄工所

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今回は、この本を読んでみました。

遊ぶ鉄工所と呼ばれているHILLTOP株式会社。
社員数36人だった小さな鉄工所が、
今は、社員数が100名を超え、
素敵なオフィスを構えられています。
取引先は、3000社あると言われ、
その中には、ディズニーランドやNASAもあるそうです。

大量制作は、しない。
ルーティン作業は、しない。職人は、作らない。
などの事をモットーとしているそうです。

元々は、小さな町にある小さな鉄工所であったのが、
今やIT企業のような外観、社内オフィスに、
社内工場、トレーニングジムなども設備されている。
京都に本社を構えられていますが、アメリカにも、会社があります。
見学に来られた人は、とても鉄工所に見えないと驚かれるそうです。

社員の中には、暴走族上がりの人も何人かいるそうです。
今のヒルトップからすると、意外と思われるかもしれませんが、
元々、鉄工所とか、そのような仕事に就く人は、
中卒ヤンキーなども、多い業種でありました。

鉄骨で家を建てる人の事を鍛冶屋さんと呼んだりもしますが、
大体、辞めずに続けた人は、5年かそこらで、
一応は、一人前の職人になると言う感じです。
中卒であれば、20歳ぐらいで一人前の職人です。

しかし、ヒルトップの前身である山本精工所は、
家を建てる鍛冶屋ではなく、自動車部品などを
大量生産する町工場であったそうです。
だから、余計に利益を生みずらい側面もあったかもしれませんが、
どんどん仕事のやり方、仕事の取り方を変えていって、
今のヒルトップが出来上がったそうです。

いずれにしても、当初からいた人達は、
会社が大きくなると、大企業に入って、
大出世したようなものだと思います。

でも、それは、運が良かったわけでも何でもなく、
その人達が共に力を合わせ会社を大きくしたからだと思います。

取引先を分散してリスクを減らすなども、
さすがの発想だと感じました。
町工場などは、一社からの下請けで、
倒産した所も多いからです。

また、著者である山本昌作さんは、
小さな町工場時代に、ロボットのように作業をこなしている中、
人間は、ロボットでは、ない。人間には、人間にしか、
出来ない仕事があるはずだ、と言う事を考え続けていたそうです。

そして、その考えを実行した結果、
売上の8割を失った事もあった。
その期間は、3年も続いたそうですが、
よく耐えたなぁと思います。

今は、物あまりの時代とも言われるように、
色んな物が満ち溢れています。
だから、物を作るだけでは、ダメだと、
随分前から言われている事でもあります。

山本さんは、言います。
これからの時代は、製造だけで終わっては、いけない。
製造サービス業にならねば、生き残れない。

だけど、厳しくではなく、楽しく。売上第一ではなく、
楽しく仕事が出来る環境を第一としたそうです。

また、山本昌作さんは、チャンスは、
自分で掴み取りに行くものだと言います。
チャンスを掴み取りに行く為の努力が必要だと言います。
だから、結局、チャンスは、黙って待っているだけでは、やって来ない。

天井を自分で勝手に決めてしまえば、それ以上にならない。
ヒルトップも、元々は、小さな町工場。下請けの鉄工所でした。
自分達の夢を持ち続け、それを試行錯誤しながら実現したからこそ、
今のようなヒルトップが出来上がったと言います。

職人と言っても、全部がその人にしか出来ないわけではない。
機械に任せられる事ならデーターベース化して、機械に任せればいい、
と言う事で、職人の勘や経験と言うモノも数値化したそうです。
これは、言葉にすれば、簡単なように見えるかもしれませんが、
勘や経験を数値化して機械に任せるなど、並大抵の事ではないと思います。

当時は、変わり者だと思われた事も多いと思います。
社員達にも、そう思われていて反感を買った時期もあったそうです。
だけど、このような、いい意味での変わり者の人の方が、
人や社会を変えていくような気がします。
勿論、山本さんに人間的魅力があったから、
振り回された社員の人も付いて来たのでしょう。

山本さんは、発想がユニークでした。
そして、みんなと同じ事をやっていては、いけない。
そんな思いが、あったそうです。今も、そうであると思います。
なんでも、そうだと思いますが、
変わり者でも、結果を出せば認められる。

私達は、生きていく中で、合わせると言う事に
慣れ過ぎてしまっている側面もあります。
だから、変わり者と思われる事こそが個性かもしれないと思うのです。
だから、一人一人が、自分の個性を生かした、
いい意味での変わり者になった方が、人も、会社も、世の中も、
もしかしたら、上手く回るのかもしれないと私は、思いました。

そして、すべてを機械に任せたわけではなく、
人間にしか出来ない事は、人間がやる。
特に創造と言う仕事は、人間にしか出来ない仕事だと言います。

人材育成に関しても、心の在り方が、
最も大事だと言う事を言われています。
社員教育に関しても、世間一般で言われている事と逆で、
アメが8割、ムチが2割だと言う発想も面白いなぁと思いました。

でも、この本を読んで、素晴らしい本だと思いましたが、
とても山本さんのような真似は、出来ないと思う部分も多々ありました。
この本を読まれた多くの方がそう感じたと思います。
だけども、読まれると、やっぱり、感銘を受けると思います。

しかし、一つの疑問は、この本を読んで楽しそうな会社。
素晴らしい会社だと思いましたが、社員の方達も、
みんな、そう思っているのかな?と言う事ですね。
だけど、恐らく、大半以上の社員は、
著者の方と同じ思いでいるような気がしました。

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